BitTorrent
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[編集] BitTorrentってなに?
Wikipedia:BitTorrent をどうぞ。
[編集] こんな機能使う気もないし使いたくもない。
普通にOperaを使っている限り、BitTorrent関連機能が動作することはありません。.torrentファイルにアクセスして初めて動作する仕組みになっています。ついうっかり.torrentファイルにアクセスしてしまったときでも、最初は必ず警告画面が出ます。使う気がない・使いたくないユーザーはそこでキャンセルしてください。
又は設定ファイルエディタの「 opera:config#BitTorrent|Enable 」のチェックを外せば使えなくなります。
[編集] Winnyみたいで怖い
同じP2Pという仕組みを使ってはいますが設計思想がまったく違います。アップフォルダが無く、配布者の匿名性も無い。むしろSkypeやPeerCastに近いです。
BitTorrentにアップフォルダという概念はありません。あなたがBitTorrentを利用してダウンロードしている途中、またはダウンロード完了したものを他のひとに分けあたえるのみです。それ以外のファイルを勝手に流されることは仕組み上ありえません。しかし、何かのウイルスに感染して流されることはありえますが、それはBitTorrentとは直接関係ない話です。
Winnyは匿名性の面で非常に強い仕組みをもっていますが、BitTorrentに匿名性は皆無です。普通のダウンロードと同様と考えてもらってかまいません。ですから普通のダウンロードと同様にダウンロードしてきたファイルにウイルスが混在していることは当然ありえます。が、もし混入に気がついたなら配布元に文句を言えばいいだけです。そして気がついた配布者は直ちに配布を中止することができます。
またBitTorrentはダウンロードしたいファイルの情報が書かれたtorrentファイルと言われる物をWeb等から入手→実行→BitTorrentに登録→ダウンロードという流れになります。
信頼できる場所(例えば企業の公式サイト、Linuxのディストリビューション公式サイト等)から入手したtorrentファイルであればウイルスをダウンロードしてしまう危険はゼロと言っていいでしょう。
逆に信頼できないサイトが配布しているファイルの危険性という意味ではBitTorrentに限った話ではありません。
今迄のネットワークだと、アクセスが集中すれば混雑してスピードは落ち、下手すればサーバーが落ち完全にダウンロード不可能になってしまいます。BitTorrentの素晴しい点はそのファイルにアクセスが集中すればするほど逆にダウンロードが早くなる点です。そのかわり、そのファイルに人気がないとものすごく遅いです。普通のダウンロードのが圧倒的に速い程度に。つまり使い分け、ということです。
[編集] じゃあ安全なの?
非常に残念なことではありますが、匿名性が無いにも関わらず海外でBitTorrentは違法ファイルの交換にさかんに使われています。これは海外では日本のように高速な回線がさほど普及しておらず、Winnyのような高速回線を使った匿名性を実現することが難しい、BitTorrentを使えば例え低速回線でもそれなりの速度でダウンロードが可能。という二点からでしょう。
現在のOperaではデフォルトでBitTorrent検索サイトが入っています。適当なキーワードで検索すれば違法ファイルが山のようにヒットするでしょう。それは一見宝の山に見えます。しかしよく見るとその近くには白骨化した死体が見つかるでしょう。例えばこのような…
怖くなりましたか?しかし通常のWeb上でもとあるキーワードを使えば違法ファイルなどやはり山のように出てくることでしょう。同じことです。便利な道具をどう使うかは使うひと次第なのです。
参考までに。
Opera、P2Pファイル技術採用の見解表明「BitTorrentはFTPと同じ」
[編集] ファイル共有といえば情報流出だけど、大丈夫なの?
大丈夫です。自分がBitTorrent機能を使ってダウンロードしたもの以外は他者に渡したりしない仕組みなので、変なウイルスに感染しない限りはありえません。
[編集] 変なウイルスとかに感染しない?
BitTorrentでダウンロードしたファイル自体にウイルスがついていて、それが勝手に情報を流すというのはありえます。が、そんなことはBitTorrent以外でも起こりえますのでまた別の問題です。
何度も書きますがWinnyと違うのはファイル配布者が特定できることです。それはつまり配布者に責任を問えるということです。
[編集] Operaというブラウザにはファイル共有というけしからん機能がついていると聞いた。排除したい。
もし貴方が会社などのセキュリティ担当でそう考えるのでしたら、少し待ってください。
ここまで読んでくださればわかるとおり、BitTorrentは.torrentファイルが無ければまったく使うことが出来ません。それにOpera以外にもBitTorrentを利用できるクライアントは大量にあります。
.torrentファイルをフィルタリングしてしまうほうが簡単で効果的です。
[編集] BitTorrentの設定はどうするの?
いまのところUIは実装されておらず、Opera6.iniに直接書く方式のようです。
TP2で設定機能が実装されたようです。詳しくはこちらへ。
ポートチェック機能はステキだと思います。
または設定ファイルエディタの「 opera:config#BitTorrent 」から設定することができます。
[編集] [BitTorrent] セクション
設定 | 意味 | デフォルト |
---|---|---|
Enable | BitTorrent機能を使う | 1 |
Warning Dialog | BitTorrentでダウンロードしようとしたとき、警告文を表示する | 1 |
Listen Port | 使うポート(このポートは外部から使えなければならない) | 18768 |
Bandwidth Restriction Mode | 速度の制御: 1 = アップロードは自動的に帯域制限し、ダウンロードは無制限, 2 = アップロードダウンロード共に下で定める値で帯域制限する | 1 |
Max Upload Rate | アップロード時の最大速度(単位: kB/s)。Bandwidth Restriction Modeで2を選択した場合のみ利用される。 | 0 |
Max Download Rate | ダウンロード時の最大速度(単位: kB/s)。Bandwidth Restriction Modeで2を選択した場合のみ利用される。 | 0 |
[編集] 利用するには?
ルーターやパーソナルファイヤーウォールを利用していない場合は特に意識せず使えると思います。
ルーターやパーソナルファイヤーウォール利用している環境だとOpera6.iniの[BitTorrent]セクションのListen Portで指定されたポート(デフォルトでは18768)を外部から接続できるようにしなければなりません。ご利用のルーター、PFWにより設定方法が違いますので各自調べてください。ウチにあるバッファローのルーターだと「アドレス変換設定」になります。
Googleで「自分のルーター機種名 ポート 開放」とかで検索するのがいいと思います。僕の場合だと「BHR-4RV ポート 開放」ですね。
詳細は英語ページですがこちら
[編集] BitTorrentをOpera以外のクライアントで使いたい
設定→詳細設定→ダウンロードの項で、torrentファイルの関連づけをOpera以外に変更。
その後設定ファイルエディタの「 opera:config#BitTorrent|Enable 」をOFFに。