menu.ini

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ここでは、右クリックメニューや Opera のメニューバーなどを管理しているファイルの解説をします。

設定フォルダの Menu というフォルダにあります。通常はここには存在しませんが、[設定]>[詳細設定]>[ツールバー]>[メニュー]から編集・複製した場合などに

standard_menu (1).ini

などの名前で自動的に生成されます。

この記事のタイトル menu.ini は、それらを総称した便宜的な名前です。

注意:ファイルを編集する前に設定ファイルの編集を読んで下さい。

目次

[編集] 記述形式

menu.ini は(例えば)以下のような記述で始まります。

Opera Preferences version 2.1
; Do not edit this file while Opera is running
; This file is stored in UTF-8 encoding
 
[Version]
File Version=2
 
[Info]
Description=Opera Standard menu setup
Author=Opera Software ASA
Version=1
NAME=(コピー)  Opera Standard

ここには menu.ini に関する情報が記述されています。NAME に記述された文字列が Opera 上で表示されることになります。

その後、以下のような塊(セクション)が繰り返し現れます。

[セクション名]
Item, "メニューに表示させる文字列" = アクション
Submenu, "メニューに表示させる文字列", セクション名
; コメント
--------------------1
Item, "メニューに表示させる文字列" = アクション
Include, セクション名
(以下略)


[編集] セクション

[ ] で囲まれた部分はセクションと呼ばれ、どこでそのメニューが表示されるかを示しています。

例:

  • [Browser Menu Bar]
メニューバー(ブラウザ上部の ファイル(F) ... の部分)
  • [Document Popup Menu]
ページ内で右クリックした時のポップアップメニュー
  • [Hotclick Popup Menu]
文字列を選択した時のポップアップメニュー

など。

元々存在しないセクション名を使うこともできます。後述する Submenu でこれらを参照することにより、子メニューとして表示できます。

必要なセクションが存在しない場合、Opera はデフォルトの menu.ini から該当部分を補って表示します。
例えば、カスタマイズした menu.ini に [Browser Menu Bar]セクション が存在しない場合、Opera は standard_menu.ini に記述されている [Browser Menu Bar]セクションを使用します。
仕様変更があった時にできるだけ設定ファイルを使いまわせるよう、デフォルトのままで構わない部分はセクションごと削除しておくことをお勧めします。

変更したい部分がどのセクションか分からない時は、そのメニューに含まれるアクションで standard_menu (1).ini 内を検索すれば分かるかもしれません。


[編集] メニューの内容

[編集] Item と Submenu、Include

メニューの内容を記述します。
記述例:

Item, "リンクをInternet &Archiveで開く"		= Go to page, "http://web.archive.org/web/*/%l"
  • Item は、記述されたアクションを行います。表示名にアンパサント & が含まれると、直後の文字がアクセスキーになります。
  • Submenu は、記述されたセクションを子メニューとして表示します。
  • Include は、記述されたセクションをメニュー内に表示します。


  • アクションの記述形式は
アクション, 引数1, 引数2, 引数3, アイコン名
  • アクションによって、引数1もしくは引数2以降は省略できます。
  • アイコン名は skin.ini の Images セクションに記述されたものを指定します。
  • Go to page, "javascript:..." を使えば、ブックマークレットを直書きして動かせます。userjsを入れている場合はスクリプト名を書いても動きます。
  • アクション一覧
  • %○の引数一覧は→設定ファイルの編集
  • 引数を使ったアクションの記述例:
Item, "このページを&IEで開く"		= Execute program,"iexplore","%u",, "ie"
アクション:Execute program 第一引数のプログラムを起動する
第一引数: iexplore IEを起動
第二引数: %u 第一引数に%u(今開いているページのURL)を渡す
第三引数: 省略
アイコン名: ie 使用している skin.ini の[Images]セクションで ie が定義されている時、メニューにそのアイコンを表示
  • 引数の扱いは Opera のバージョンによって微妙に異なります。
  1. 9.5以前: 引数にスペースが含まれる場合、スペースの前後で別個の引数として扱われる
  2. 9.5~9.63: スペースの有無に関係なく、全体が1つの引数として扱われる
  3. 9.64以降: %○の引数を大文字で書くと、1 と同様に扱われる
  4. 10.00: 1 と同様
  5. ?~10.62: 2 と同様

例(opera_ex):

Item, "タイトル(改行)アドレス をコピー(&U)" = Execute program, "C:\opera_ex\opera_ex.exe", "-u title_url.txt %u"
ここでは C:\opera_ex\opera_ex.exe に"-u"、"title_url.txt"、"%u"という3つの引数を与えようとしています。
9.5より前のバージョン、もしくは10.00では、引数にスペースが含まれるのでそれぞれ別個のものとして扱われ、正しく動作します。
対して9.5~9.63では、全体が一つの引数として扱われます。つまり、"-u title_url.txt %u" という1つの引数が opera_ex に渡されます。opera_ex はこの引数を不正なものとして扱います。
  • どうしても最新版を使いたくないけど引数の扱いに不満がある、という人は JScript/WSH を使用してください。
参照: Opera 9.5 で Execute Program が云々 - Ashula.info

[編集] 区切り

--------------------n と記述することで、メニュー内に水平線を挿入します。n は数字(数学的に言うとn=1,2,3…)で、セクション内で何番目の区切りかを示します。


[編集] コメント

セミコロン ; 以降の文字はコメントとして扱われ、無視されます。これは menu.ini に限らずあらゆる ini ファイルで共通です。

[編集] カスタマイズ

Operaの内部アクションを用いて記述されています。

カスタマイズ方法はカスタマイズの基本を参考にしてください。


[編集] カスタマイズの例


[編集] 参考になるサイト

個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ツール