設定が書き込まれているファイルやメールなどのデータが保存されているフォルダが分かれば、それを別の場所に保存しておく(バックアップする)事で、万が一に備える事ができます。また例えば新しいパソコンを購入した際などに、それ以前に使用していたパソコンのOperaから設定やデータを引き継ぐ(移行させる)事もできます。
[編集] 設定ファイルやデータ保存場所の調べ方
Operaの各種設定やメールなどのデータは、設定フォルダに保存されています[1]。ではその中でどれがどの設定(あるいはデータ)なのか?それを調べる方法が、Opera ヘルプに用意されています。
Opera ヘルプのメニューから、「Opera をバックアップしておく」をクリックして下さい。すると使用しているOSやOperaのバージョンに対応した、各種設定ファイルの名前やメールなどのデータが保存されているフォルダ名の一覧が、表示されます。
なおこの方法で設定ファイルの情報が表示されるのは、"Opera 9.0以降"です。それ以前のバージョンでは、Opera ヘルプにこの情報は表示されません。
[編集] ファイルとフォルダ
[編集]  Opera 15以降 
| 
ファイル
| ファイル名 | 説明 |  
| Certificate Revocation Lists | 失効した証明書のリスト |  
| Cookie | 設定されている Cookie に関するデータ |  
| favorites.db | スピードダイヤルに登録したエントリ |  
| History | 最近のナビゲーション履歴 |  
| Local State | 起動時にブラウザによって使用される永続データ |  
| Login Data | サイトに設定したユーザー名とパスワード |  
| Origin Bound Certs | 許可したサイトの証明書 |  
| Preferences | メインの Opera 設定ファイル、およびユーザー個人の設定 |  
| session.db | 保存したセッション |  
| stash.db | スタッシュに保存したサイトのデータ |  
| Thumbnails | 永続的なサムネイルを格納する Chromium のストレージ |  
| thumbnails.db | 永続的なサムネイルを格納する Opera のストレージ |  
| Visited Links | 最近開いたリンクと関連する URL |  
| Web Data | 検索候補に使用されたデータ |  
 | 
フォルダ
| フォルダ名 | 説明 |  
| dictionaries | スペルチェックに使用される |  
| Extension Rules | インストールされた拡張機能の構成に使用される |  
| Extension State | インストールされた拡張機能の状態を Opera に知らせる |  
| Extensions | インストールされた拡張機能本体 |  
| Local Storage | オリジン(生成元)ごとに保存されたデータの場所 (例えば拡張機能それぞれの設定内容など)
 |  | 
[編集]  Opera 12以前 
[編集] OSの違い
|  | この情報はOpera 12以前についてのものです。最新版の資料を募集しています。 | 
環境別設定フォルダ一覧(Cドライブの場合)[4]
| OS | 設定フォルダ | データフォルダ | 
| Windows 8・7・Vista[5] | C:\ユーザー\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Opera\[インストールフォルダ] | C:\ユーザー\[ユーザー名]\AppData\Local\Opera\[インストールフォルダ] | 
| Windows XP・2000・NT[6] | C:\Documents and Settings\[ユーザー名]\Application Data\Opera\[インストールフォルダ] | C:\Documents and Settings\[ユーザー名]\Local Settings\Application Data\Opera\[インストールフォルダ] | 
| 以上、共通 | %appdata%\Opera\Opera | %localappdata%\Opera\Opera | 
| Windows Me/98/95 | C:\Program Files\[インストールフォルダ]\profile | 
| Windows Me/98/95でユーザーアカウントを作成している場合 | C:\WINDOWS\Profiles\[ユーザー名]\Application Data\Opera\[インストールフォルダ] | 
| Mac OS X | /Users/[ユーザー名]/Library/Opera
/Users/[ユーザー名]/Library/Application Support/Opera 
/Users/[ユーザー名]/Library/Caches/Opera
 | 
| Linux | /home/[ユーザー名]/.opera | 
[編集] バックアップやデータ移行の際の注意点
- ファイルを直接操作する、あるいは各種バックアップソフトを利用する際は、必ずOperaを終了した状態で行って下さい。起動した状態で実行すると、問題が起きる可能性があります。
- 上記の「9.6xの設定ファイルとデータが保存されているフォルダの名前」で、説明の欄に「一般設定」と書かれたファイル(opera6.ini)があります。このファイルには、パス名(どの場所にどのファイルがあるか)が記載されています。パス名は環境OSやバージョン)によって異なるので、このファイルを別の環境へは移行させないで下さい。環境によっては設定が機能しなくなったり、データが読み込まれなかったりする場合があります。
- 使用しているOSによっては、そのOS独自に用意されている設定ファイルがある場合があります。そう言ったファイルは、他のOSには移行できません。
[編集] Opera Linkを使う
Opera Linkは、バージョン9.5から搭載された機能です。この機能を利用して、ブックマークやメモなどのデータを、簡単に別の環境のOperaに移行したり、バックアップする事ができます。[7]
[編集]  10.0xの注意点 
Opera 10.0xでは、OSごとに今まで異なっていた設定ファイルやデータが保存されるフォルダの名前が、統一される予定です。そのため今まで利用されていたファイル名やフォルダ名が、大幅に変更されます。
[編集]  脚注 
- ↑ 設定フォルダのある場所については「設定フォルダ」の記事を参照して下さい。
- ↑ マスターパスワードを設定している場合、認証管理をバックアップするにはこのファイルの他に opcacrt6.dat / opcert6.dat / opssl6.dat が必要です。
- ↑ ダウンロードダイアログで「開く」を選択すると、ここに保存してから開く。
- ↑ [インストールフォルダ]:特に設定しない場合は Opera
- ↑ Windows 8・7・Vista:AppDataは隠しフォルダになっているので、エクスプローラーのフォルダオプションの表示タブで「すべてのファイルとフォルダを表示する」にチェックを入れる必要があります。
- ↑ Windows XP・2000・NT:Application Data、Local Settingsは隠しフォルダになっているので、エクスプローラのフォルダオプションの表示タブで「すべてのファイルとフォルダを表示する」にチェックを入れる必要があります。
- ↑ この機能の詳細については、「Opera Link」の記事を参照下さい。
[編集] 参考にしたページ