ウィジェットのSDK
Opera Widgets SDKをローカライズしたものです。原文とは異なる表現を使ったりしています。
この記事のライセンスはCreative Commons 表示-非営利-継承 2.5 一般です。原著作者はOpera Softwareです。
なお、ウィジェットに関する説明は「Opera ウィジェット」を、その他のウィジェット関連の文書について知りたい方はCategory:ウィジェットを、それぞれご覧ください。
目次 |
[編集] はじめに
Operaウィジェット(以下単に「ウィジェット」)はクロスプラットフォームで、ウェブ技術を使って作られたアプリケーションです。そのため、ウィジェットを開発することはすぐ簡単にできて、最小限の作業で異なる機器に向けて配布することができます。
Opera Widgets Software Development Kit (SDK)は、様々な機器に向けてウィジェットを作るためのツール、ライブラリ、ドキュメンテーション、例から成り立っています。この文書では、あなたがウィジェットを作るために必要ないろいろな資料を紹介します。また、下のリンクからはビデオによるウィジェットSDKガイドツアーをご覧になれます。
以下の資料の他にも、ウィジェットのためのフォーラムで助けを求めることもできます。
ウィジェットを開発したり以下の資料を利用する前提として、HTML、CSS、DOM、JavaScript、それからOpera 9プラットフォームでサポートされるその他のウェブ技術については既に知っているものとみなしています。
[編集] ウィジェットを作りはじめる
ウィジェットの実行はOperaブラウザに依存します。そのためウィジェット開発者はOperaブラウザがサポートしている全ての標準ウェブ技術を使うことができます。ウィジェットははzipアーカイブとして配布され、ダウンロードされ、ユーザーの手元のコンピューターや機器で実行されます。
この章の文書は、ウィジェット開発を始める人に向けて、ウィジェットを作り、包装し、配布するための基本や、ウィジェットをより統一したものにするためのヒントや、ウィジェットの開発を手早くする手助けになるような見た目上の留意点と資料を紹介します。
- はじめてのウィジェット作り
- Operaデスクトップブラウザ向けのウィジェットを作る手順。携帯端末向けのウィジェットを作りたい人にも有用です。
- ウィジェットの包装と配布
- ウィジェットの配布形式は
.wgt
拡張子のついたzipファイルで、MIMEタイプはapplication/x-opera-widgets
。
- ウィジェットの配布形式は
- ウィジェットのスタイルガイド
- ウィジェットの見た目を統一したものにするためのヒント。この文書のバージョンではデスクトップブラウザ向けのウィジェットに焦点を当てている。
- Opera Widgets Resources
- ウィジェットの素早い開発を手助けする画像とコードの資料。
[編集] ドキュメンテーション
- Opera Widgets Specification 1.0 third edition
- これまでのウェブドキュメントとウィジェットの違いを詳しく説明したウィジェットの仕様。
- ウィジェットオブジェクトAPI
- ウィジェットをJavaScriptで操作するための主なDOM APIについて。概要、JavaDoc形式の参照セクション、ダウンロード、ライセンス情報。
- Opera Widget support notes
- 異なるプラットフォームでサポートされているウィジェットの機能の概要。
- Widget modes: docked, widget and more
- ウィジェットはフルスクリーンやドックなど異なるモードで表示される。
- ウィジェットとAjax - 複数のサーバーに接続する
- Ajaxを使ってマッシュアップウィジェットを作る方法を説明。
- ウィジェットの設定を保存する
- Preference Storeでキーと値を保存し、ウィジェットを再起動しても使えるようにする。
- ウィジェットのセキュリティーモデル
- ウィジェットの中で有効なセキュリティーモデルについて説明。
[編集] 携帯端末やクロスプラットフォーム開発について
- Opera Widgets: cross platform applications
- クロスプラットフォームなウィジェットを作るための基本的な点を紹介。
- Characteristics of widgets on mobile phones
- 携帯端末の特徴と、それがどのようにウィジェット開発に影響するか。
- Cross device development techniques for widgets
- 携帯端末向けのアプリケーションを設計し、パフォーマンスを高めるための技法。
- Mobile widget development process advice
- 携帯端末向けのウィジェット開発に関する一般的な小技。
- Adding a docked mode to your widgets
- ウィジェットにdocked mode(またはmicro widget mode)を追加する。
- Optimizing PNG Graphics for Devices
- PNGをあらゆる機器に最適化する便利なヒントに関するブログ記事。
[編集] ツール
Opera Softwareは、ウィジェット開発を手助けするいろいろなツールを提供します。
- Widget Emulator
- ウィジェットが異なる機器でどう見えるか(回線の速くない機器も含む)をエミュレートする。
- Opera Dragonfly
- JavaScriptをデバッグしたりCSSとHTML DOMを解析するためのOpera Softwareの開発ツール。携帯電話への遠隔デバッグのサポートも計画されている。
- 日本語解説はOpera Dragonfly 入門 (Japanese)をご覧ください。
- DOM Inspector
- AjaxやJavaScriptで書き換えられるDOMの現在の状態を解析するツール。Dragonflyの古い物なので、Dragonflyの動かないOperaのバージョンで開発する開発者に便利。
[編集] ライブラリ
Opera Softwareは開発を容易にするいくつかのJavaScriptライブラリを作っています。以下はウィジェット開発に関係するもののいくつかです。その他のライブラリはdev.opera.comのライブラリの項目をご覧ください。
- Hello Animation!
- Opera Animation Libraryのチュートリアル。あなたのウィジェットに素敵な視覚効果を添えます。
- Media Query library
- JavaScriptのmedia queryを試すためのライブラリ。動作している機器のメディアタイプを検出するのに使います。
[編集] ウェブ技術を使う
ウィジェットはOperaブラウザと同じ基幹技術を使っており、ウェブページに使われるすべてのウェブ技術はウィジェットでも使うことができます。それらにはHTML5、SVG、Canvas、XHTML+Voice、XSLTなどが含まれます。
- Give your widgets a voice: Widgets and XHTML+Voice
- ウィジェットでXHTML+Voiceを使うための詳細。
- Event Streaming to Web Browsers
- Server Sent Eventを実装する方法を解説したブログ記事。
- Scalable Server Sent Events
- HTML5のServer Sent Eventを拡縮可能(scalable)にする方法。つまりウィジェットに使うのに理想的。
ウェブ標準に関する他のたくさんの記事はdev.opera.comをご覧ください。
[編集] ウェブサイト
この章では、ウィジェットを作るのに便利なウェブサイトを紹介します。
- widgets.opera.com
- ウィジェットをOperaのウィジェットリポジトリに公開し、ユーザーに使ってもらえる状態にする。ウィジェットは誰でもアップロードできるが、Opera Softwareによって公開前にすべてテストされる。
- Opera Widgets Forums
- Opera Communityのフォーラムでウィジェットについて議論する場。
- Opera XML Store home page
- 実験段階!Opera XML Storeは、サーバー側に汎用データを保存することができる。ユーザーとユーザーグループからのデータへのアクセス権限を定義することができ、ウィジェットでも使える。
- 参照:Persisting widget data across platforms and devices using Opera's XML store
- dev.opera.com
- Operaのウェブ開発者向けサイト。ここではドキュメンテーション、チュートリアル、専門家のアドバイスに加えて、フォーラムでの議論などがある。